揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊤
そんな事を考えていたら、視線を下から感じて。


見下ろすと、今度は諒斗がこっちを見ていた。

さっき高崎君に手を振っていた周りの子達は、今度は諒斗の名を呼んで手を振っている。


誰でもいいのか?君たちは……。


ため息まじりに、私もつられるように諒斗に手を振ってみる。

今度は、さっきよりも大きく。


それを見たのか。

諒斗はニカッて笑うと、私?に向けて右手の親指を立てて見せた。


何だかその姿がかわいくて、つられるように笑ってしまった。




時計を見れば、もうすぐ試合が始まろうとしていた。
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