揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊤
「え……?」


「今日はさ、用事があるんだからしょうがないし。その代わり、明日は会える?」


なんか、それって……。


「いや、別にデートの誘いとかじゃないから。諒斗や吉野さんの友達も一緒でいいし。ただ、いろいろ話とかしたいだけなんだ」


私の警戒を見透かしたかのように、高崎君はそう補足した。


なんか…いい人かも。


「勝手に決めんなよ」


不満げに、諒斗が口を挟んだ。


「何?お前、明日ダメなの?」


「いや、そう言う事じゃなくてさ……」


いつものアイツにしては、はっきりしない感じだった。

何か、言いたい事も言えずにいる、みたいな。


「じゃあ、決まり。明日一緒に遊ぼうよ。また諒斗に連絡させるから」


優しい物言いなんだけど、意外と強引に高崎君は話を進めていく。

でも、何故かそれが嫌じゃなくて。


まぁ、私も話したいとは思ってたし。


「うん、分かった。連絡待ってるね」


とりあえず、私達はそこで別れて。


ぶすっとしたままの諒斗の事は気にしないようにして、私は小学校へと急いだ。
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