揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊤
「なら…別にいいんだけど」


そして、再びまどかさんは顔を近づけてきた。

そのまま、唇を重ねてくる。


「大翔は、誰にも渡さないし」


唇を離してそう言ったかと思うと、彼女はもう一度重ねてきた。

今度は、舌を絡めてくる。


俺も、儀式のように自分の舌を絡めていく。


「大翔は…私のものなんだから」


キスの合間に、まどかさんが吐息混じりに囁く。


俺は、何も答えずにキスを続けた。

彼女の求める愛を、形だけ与えていく。


俺とまどかさんの関係を知っている人は、誰もいない。


父さんの後妻であるまどかさんと、俺。

皆の前では親子だけれど、2人の時は禁断の関係。


俺は…また今夜もこの人を抱かなくちゃいけない。
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