揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊤
「おはよう、大翔」


まどかさんの声が聞こえた気がして、ゆっくりと瞼を開けた。


「もう起きる時間でしょ?」


まどかさんのベッドに一緒に横たわったまま、彼女がそう言った。

お互い下着をつけないまま、いつの間にか眠ってしまったらしい。


時計を見ると、7時を少し過ぎていた。

日曜だけど、梨香(りか)と約束してるから7時に起きると言ってあったのを思い出す。


「梨香ちゃんも、びっくりするでしょうね。自分の彼氏が母親とデキてるなんて」


そう言って、なんだか嬉しそうにまどかさんは笑っている。


『血のつながらない母親だよ』


心の中で、俺はそう付け足す。


「まどかさんは?コーヒー飲む?」


ベッドの下に落ちた下着や服を身につけ、立ち上がりながら彼女に尋ねた。


「うん。今日はオーレでお願い」


彼女の返事を聞くと、俺はいつも通りにキッチンへと向かう。


朝が苦手な彼女の代わりに、俺がいつも朝食を用意する。

といっても、トーストと卵とハムを焼いて、前の日のサラダを添えるだけ。


そして、温かいコーヒーを入れる。

その頃にはまどかさんも着替え終えて、ここに現れる。
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