揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊤
この本当の母さんと…どことなく似てるんだ、由佳さんは。

克也のグローブを届けに来た時は、本当に驚いた。


なんだか懐かしくて、嬉しくて。

かなりガン見しちゃったよな。


それから、どうも気になるんだ。


気がついたら、目で追っていて。

昨日は、何か探してる風な彼女の後をつけてしまったし。


高校生なのに、年上って気がしないんだよ。

まるで年下の様に、かわいいって感じで。


彼氏…いるのかな?


高校生だし。

かわいいから、きっといるよな……。


なんか、軽くへこんでしまう自分がいて。


沈んだ気持ちを断ち切るように、俺はパタンと携帯を閉じた。
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