揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊤
彼氏…かな?


そう考えたら、いきなり胸がズキンと痛んできた。


何だ?これ。


胸を押さえながら、俺は見つからないように陰に隠れて2人を覗いた。

その男は黒髪の短髪で、やけに背の高いイケメン。


あぁいう奴が好きなのかな……?


180ぐらいある彼と、158センチしかない自分を比べてしまう。


元々、背はそんなに高い方じゃないし。

高校生になっても、あんなに伸びるとは思えない。


って、何考えてんだか。

大体、あの人にとって俺はただの弟の友達だろ?


雅志や公輝と同じ。

大勢いる弟の友達の中の一人。


ただ、それだけでしかないんだよ。


それに……。

こんな小学生なんかに、何も感じる訳がないし。
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