揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊤
あれから、ハンバーガーを食べ。

モール内にあるゲーセンに向かった。


UFOキャッチャーやプリクラを撮ったりした後。

梨香のお気に入りの雑貨屋で文房具を買うのにつき合い、俺らは地元に帰って来た。


梨香の家に着くと、本当に家には誰もいなくて。

2階にあるアイツの部屋に行き、俺はとりあえずベッドに腰を下ろした。


「ジュース持ってくるから待ってて」


荷物を置くと、梨香は下に降りて行った。


部屋に1人になると、自然といろいろな事が脳裏に浮かんで来た。


朝、駅で見かけた由佳さんと諒斗。

てっきり、2人はつき合ってるんだと思ったのに。


じゃあ、もう一人の奴が彼氏って事か?

でも、アイツは『吉野さん』って呼んでたし……。


あぁっ、なんかすっげぇモヤモヤするっっ!


イライラしてきて、両手で自分の頭を掻いた。


これが…嫉妬ってやつなんだろうか?

嫉妬なんてしたこと無いから、分かんねぇよ。


梨香にも、ましてやまどかさんになんて、嫉妬した事は無いし。

別に、2人が他の男と仲良くしてようがどうでもよかった。


いっその事、そっちとよろしくやってくれてもいいぐらいだ。
< 82 / 298 >

この作品をシェア

pagetop