揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊤
ずっと求めていた唇に、何度も何度もキスを落とす。

そのうち、向こうも自分から重ねてきた。


俺は、もっと深く口づけたくて舌を入れる。

梨香の舌も、当たり前のように絡んでくる。


梨香にいろいろな事を教えたのは、俺だった。

キスも、それ以上の事も。


そして、それを俺に教えたのは…まどかさん。


血は繋がってないとはいえ、仮にも息子を自分の夜の相手にするなんて。

しかも、俺は小学生なのに。


狂ってるよ…あの人は。


「あぁっ、ひろ…と…んっっ」


唇を離し、俺はそのまま首筋に舌を這わせていく。

梨香の声が、やけに色っぽく感じられた。


由佳さんだったら、どんな声を出す?


そう考えるだけで、気持ちが高ぶっていく。

今抱いているのが誰かなんて、どうでもよかった。


頭の中で…彼女だけを抱いていた。
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