揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊤
「……まぁ、今日は気合入れて来たしね」


そう言った彼は、なんだか照れているようで。

不覚にも、かわいいって思ってしまった。


「映画…つき合わせてごめんね」


少し打ち解けてきた気がして、私はずっと気になっていた事を口にした。


「あぁ、別にいいよ。今日は、吉野さんに会いに来たんだし」


「……」


こういうので落ちる女って、絶対いると思う。

このルックスでこのセリフは反則だよね。








映画館に着くと、チケットを買って指定を取り。

定番のポップコーンとジュースを買った。


「もうすぐ始まっちゃうよ」


時計を見ると、予告開始までもう少し。

私達は、慌てて中に入った。


席は少し端の方だけど、真ん中に近かった。

なかなかいい席かも。


とりあえず、奥から高崎君、私、諒斗の順で入った。
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