闇夜に笑まひの風花を
誰かが、頭の中で嗤う。
お前は、覚えてもいない人物との誓いを守るのか、と。
答えは、考える暇もいらない。
__是、だ。
たとえ覚えてなかろうが、誓いは誓いだ。
破りたくないと、心が叫ぶから。
記憶がなくたって、
歳がかけ離れていたって、
私は、いつだって『私』だ。
律儀で、負けず嫌いで、泣き虫の、『私』だ。
その『私』が誓ったことを、私は破りたくない。
だって、とても大切なことだったと思うから……__。