闇夜に笑まひの風花を
一章、大罪を犯すもの
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「おーい、杏っ!起きねぇと遅刻すんぞ?」
朝日が差し込むベッドの上で、まだ夢の中を漂う少女を、同じ年頃の少年が揺さぶる。
「んん~、はるのばかぁ。もうちょっとだけ……」
このまま眠り込んでしまいそうな少女に、少年は起こすのを諦める。
少女を起こすには、時間が足らない。
「寝ててもいいけど、俺先に行くからな」
「え~、いじわる~」
「俺、日直なんだよ」
恨みったらしい声音に少年が溜息を吐くと、少女はむくりと起き上がる。
彼女は寝ぼけ眼のままふわりと微笑んだ。
「いってらっしゃい」
少年はその様子に破顔し、少女の頭を一度撫でた。
「二度寝するなよ。
いってきます」
ひらりと手を振って部屋から出て行った少年を見送り、少女は伸びをした。
カーテンを開けると、朝の日差しと蒼い透き通った空が目に入る。
__今日も一日、良い日になりそうだ。
「おーい、杏っ!起きねぇと遅刻すんぞ?」
朝日が差し込むベッドの上で、まだ夢の中を漂う少女を、同じ年頃の少年が揺さぶる。
「んん~、はるのばかぁ。もうちょっとだけ……」
このまま眠り込んでしまいそうな少女に、少年は起こすのを諦める。
少女を起こすには、時間が足らない。
「寝ててもいいけど、俺先に行くからな」
「え~、いじわる~」
「俺、日直なんだよ」
恨みったらしい声音に少年が溜息を吐くと、少女はむくりと起き上がる。
彼女は寝ぼけ眼のままふわりと微笑んだ。
「いってらっしゃい」
少年はその様子に破顔し、少女の頭を一度撫でた。
「二度寝するなよ。
いってきます」
ひらりと手を振って部屋から出て行った少年を見送り、少女は伸びをした。
カーテンを開けると、朝の日差しと蒼い透き通った空が目に入る。
__今日も一日、良い日になりそうだ。