闇夜に笑まひの風花を
:罪
__
「どういうつもりだ?遥」
眉間に皺を深く刻む男に、遥は無表情で答える。
遥は正直この男が苦手だった。
「どういう、とはどのような意味でしょうか?」
「あの女は、私たちの母上を殺したのだぞ。
分かっているのか、お前は」
更に不機嫌になる男。
遥はその言い方に不快を感じるも、顔には出さない。
「知っておりますよ、兄上。
あれの傍にずっと居たのは、私です」
「分かっておらぬな、お前は。
あの女が憎くないのか?」
「兄上、私は__」
男の傍には、翡苑が控えていた。
「どういうつもりだ?遥」
眉間に皺を深く刻む男に、遥は無表情で答える。
遥は正直この男が苦手だった。
「どういう、とはどのような意味でしょうか?」
「あの女は、私たちの母上を殺したのだぞ。
分かっているのか、お前は」
更に不機嫌になる男。
遥はその言い方に不快を感じるも、顔には出さない。
「知っておりますよ、兄上。
あれの傍にずっと居たのは、私です」
「分かっておらぬな、お前は。
あの女が憎くないのか?」
「兄上、私は__」
男の傍には、翡苑が控えていた。