レンタル彼氏〜貴方はあたしの王子様!?〜
アルバイト
「冬夜ぁ、大好きぃ」
酔った女がトロンとした目で寄りかかってくる。
こんなの、俺のバイト先じゃ当たり前。
ってかこうゆうのが仕事だし
まぁ慣れたもんだ。
「僕もですよ。咲妃さんが好きです。」
「やぁーん、嬉しい♪」
大分酔ってるな…。
こんなんでも、“今”は俺の彼女。
俺は村西唯斗。
高校三年
俺のバイト先。
―――butterfly―――
夜の繁華街で、そんな看板が上がる店。
通称。レンタル彼氏屋
客の命令に合わせ、彼氏のフリをする
俺は客に、買われるんだ。
日が沈めば俺は村西唯斗ではなくbutterflyのナンバーワン、冬夜になる。
俺の
誰も知らない
裏の顔。
こんな店で働いてるのが高校にバレたら即退学。
それだけは真面目に勘弁。
だから俺は、人より少し大人びた容姿を利用し、二十歳の設定
なんでこんな仕事してるかって?
んなこと決まってんだろ?