恋愛ざかり
桜野さんの言葉を聞いて、クラスメイト達がウチと桜野さんを 囲む。
『ほら、立ってよ。一発でいいんだから。』
桜野さんがウチの腕を掴む。
これは殴られてさっさと終わらさせた方がいいよね。
ウチは立ち上がって、桜野さんを見る。
『殴られる気になったの?アハハハハ…おかしくなっちゃった?』
桜野さんはアハハハハ…と笑い出した。
『まぁいいや。顔あげな。』
桜野さんに顎を無理やり上げられる。
『いきなり殴んのも、何だし、ちょっと遊ぼーよ?』
桜野さんの横にいた石川さんがニヤッと笑って、桜野さんに話しかける。