恋愛ざかり


『はい、水嶋斗真です。俺の事、知ってるんすか?』



そう言うと逢沢先輩はニッコリ笑って、



『うん。水嶋くんの弟さんだよね。』


そう言った。





兄貴と知り合いか……




『はい、逢沢先輩、授業、サボりですか?』



そう言うと逢沢先輩の顔が曇る。




『まぁね。出る気にならなかったんだ。斗真くん、敬語やめていいよ?』



逢沢先輩は優しく笑う。





『いや、そんなこと無理ですよ。』



無理無理……




『大丈夫だよ。堅苦しいし……遠慮なくどうぞ!』



逢沢先輩はよく笑うなぁ……




< 173 / 602 >

この作品をシェア

pagetop