恋愛ざかり



『ご…ごめん。ありがと…』



私はそう言って、亜斐から身体を離した。







『水麗ちゃん、ボーッとしてたね。大丈夫?』






亜斐はニコッと笑った。




ドキッ……ドキッ……ドキッ……






自分の鼓動が身体中に響く。







『あ…うん。大丈夫。屋上で話そうか。』





私は狂った心臓を落ち着かせる。





『そうだな、じゃあ、行こう。』



亜斐はさりげなく私の手首を掴んだ。




ドキッ………




ヤバい……これ以上、亜斐と居たら、心臓もたない。





< 289 / 602 >

この作品をシェア

pagetop