恋愛ざかり



私は亜斐の香水の匂いに包まれた。





『ねぇ、水麗ちゃん。俺、好きなんだ、水麗ちゃんのこと。』


え?


え?

どういうこと?

亜斐は私に抱きついてるから、顔は見えない。


でも、その声は甘く優しい声だった。


きっと、私も亜斐が好きなんだ。



『私も………好き……』





さっきから止まらないドキドキは亮太の時に感じた感情と一緒だ。




またこんな人を失いたくない。







< 295 / 602 >

この作品をシェア

pagetop