恋愛ざかり
リビングに入ると、美味しそうな匂いが漂っていた。
『ん〜?今日のメシ、なんなの〜?』
斗真はキッチンに入っていった。
しばらくすると、おふくろの声が聞こえた。
『あら、斗真、帰ってたの!あ、そうだ!斗真、今度の三者面談、私、行けないのよ。だから、先生に何か言っといてくれるかしら?』
はぁ……
どうせ、おふくろのことだ。
服でも買いにいくんだろう。
それに斗真が真面目に三者面談なんてやるわけがない。