恋愛ざかり



『ううん、大丈夫。』






「今日の放課後、空いてる?」







『ごめん。今日は昼休み早退して、仕事なんだ。』








「……じゃあ、4時限目終わったら、教室でちょっと待っててくれねぇか?」









『いいけど……なんで?』









そう言ったけれど、電話は切れていた。







空き教室に私の足音だけが響いた。








< 551 / 602 >

この作品をシェア

pagetop