恋愛ざかり
でも、一緒にいて、楽だし、楽しいから、ずっと一緒にいる。
ウチの高校は3年間、クラスが替わらないから、ホントにずっと一緒にいる。
『おはよー。夏海、今日早くない?』
『えー、そうかな?水麗が水嶋様と話してるから、そう感じるんじゃない?』
夏海は私の机に手をついて、ニコッて笑う。
『水嶋様?なんで様付け?』
様とか、何様だよ………
『この学校の五大王子様の一人だからだよ〜!水嶋様、中崎様、篠原様、氷室様、坂梨様だよぉ?知らない?』
夏海は誰も座ってない前の席の椅子に座る。
『氷室様?氷室恭平?恭平!?』
恭平がねぇ…王子様?
ナイナイナイナイ!
『そう、氷室恭平様!!水麗の幼なじみでしょ〜?羨ましい〜!!』
夏海は足をバタバタさせて、私を涙目で睨む。
そんな顔も可愛い、夏海が羨ましい。