月を狩る者狩られる者
朔夜は私の反応に満足気に笑い、車のエンジンをかける。
からかわれた?
今度は別の意味で顔が赤くなる。
ムスッとして背もたれを戻すと、朔夜が車を発進させた。
朔夜の顔を見ていたくなくて……。
同時に私の顔を見せたくなくて、私はずっと助手席側の窓から外の風景を見ていた。
朔夜の意地悪!
ドS!
すれ違う車や人を見ながら、私は心の中で悪態をついていた。
それでも『嫌い』なんて言葉は出てくる様子はなくて、やっぱり好きなんだなあと再確認してしまう。
まあ、だからこそなおさら腹が立つんだけど。
窓ガラスにうっすらと映る朔夜は無表情だ。
からかわれた?
今度は別の意味で顔が赤くなる。
ムスッとして背もたれを戻すと、朔夜が車を発進させた。
朔夜の顔を見ていたくなくて……。
同時に私の顔を見せたくなくて、私はずっと助手席側の窓から外の風景を見ていた。
朔夜の意地悪!
ドS!
すれ違う車や人を見ながら、私は心の中で悪態をついていた。
それでも『嫌い』なんて言葉は出てくる様子はなくて、やっぱり好きなんだなあと再確認してしまう。
まあ、だからこそなおさら腹が立つんだけど。
窓ガラスにうっすらと映る朔夜は無表情だ。