月を狩る者狩られる者
~嫉妬~
図書室で資料をじっくり読んでいたら、いつの間にかお昼を過ぎていた。
朔夜、先に来ちゃってるかな?
ちゃんと約束はしてないし、朔夜が勝手に言っていただけだけど、私は言われていた喫茶店に向かっていた。
だって仕方ないでしょう?
帰る場所は朔夜のところしか無いんだから。
朔夜にそう仕向けられたと思うと、怒りに似た気持ちがわいてくる。
でもどうしようもない。
頼みだった協会は全くあてにならなかったし。