【完】あたしが君を守るから
Chapter 3
♛離れた手
スポットライトが目立つ。
それによって、視線が集まる。
でも、照らされているのはあたしじゃない。
「ほぇ?」
ショートケーキを口にしていて、突然のことに状況をイマイチ解っていないみたい。
すると、黒のスーツ黒のサングラスをした厳ついお兄さん2人が彼女をステージに上げる。
「お? どして...、私が...?」
大きな瞳が、さらに大きくなる。
あの子...、あたしにぶつかってきた子だ。
スポットライトを当てられたのは、あの子。
選ばれたのは
あの子。