【完】あたしが君を守るから
あたしに気付いたのか、視線がぶつかった。
「あら...、そのシミは...」
心当たりがあるのか、何かを思い出している。
無言になっちゃうよ。
「あぁっ! そのシミは、私が...」
オロオロと、バックからハンカチを出す。
シミにハンカチをこすりつける。
「あの、もう落ちませんよ...?」
「すみませんっ、つい...」
恥ずかしそうに俯く彼女。
何というか...、ちょっと変わった人?
何かが抜けているというか...。