【完】あたしが君を守るから
あ......
「15歳のころの...?」
頭に過ぎったのは、椎に逢って初めてのパーティ。
断片的で、思い出せるのは椎とあたしと...
1人の女の子と話したことだけ。
あの女の子が、美咲さん...?
ニコッと笑う彼女を見つめる。
「思い出してくれた?」
一応、コクンと頷いた。
他にも、何か思い出さなきゃいけないことがあるはず。
どうして、何も思い出せないの...?
何か大事なことを、忘れてる。