【完】あたしが君を守るから
♛不揃いの雫
椿くんの質問攻めにあい、どうして子供ってこんなに聞くんだろう、って思った。
正直くたくたかも。
疲れたから、何かフルーツでも食べようと椿くんから離れる。
カップを手に取ったときに、誰かが出て行くのが解った。
あの後ろ姿...。
カップを戻して、後を追う。
廊下に出ると、角を曲がる姿。
追いつきたくて、走って角を曲がる。
「あれ...? どうして、いないの...?」
いるはずの彼の姿がない。