【完】あたしが君を守るから
それにしても、あの爆発は夏目が起こしたのかな...。
ハンカチで手を拭きながら、ふと考える。
でも、夏目はスイッチを持っていなかった。
仲間がいた、とか?
姫宮を狙う企業はいくらでもいる。
今回もその1つかも。
パステルピンクのドアを押して、トイレから出る。
ん?
2、3人の女の子が何かを見つめている。
「いいな~。あの2人...」
「ホント、羨ましい...」
熱っぽい視線で彼女たちが見つめる先。