【完】あたしが君を守るから
あぁ、あの2人ね。
窓越しで、何を話しているのか解らない。
でも、笑顔になるほど楽しんでいる。
「叔母さんに聞いたけど、姫くんと宝来さんって許嫁らしいよ?」
「え、じゃあ将来は姫宮と宝来、統合すんのかな?!」
「そーなるんじゃない?」
羨ましいというような溜息を零している。
椎と美咲さんが結婚したときは、あたしはもういない。
18歳になるまで、が条件だもん。
何か違う感情を押し殺して、その場から離れた。