【完】あたしが君を守るから
また唸り始める。
すると、
「おい」
瞑っていた目を開く。
なーんで、睨んでるんだろう。
もう楽観的にしか考えることが出来ないあたしは、暢気に夏目を見つめた。
「今は俺といるんだろ? もう、アイツのことは考えるな」
ちょっとだけ哀しそうな声だった。
「そうだよね。ごめんね、こんな態度とっちゃって」
顎をテーブルの上から離して、きちんと座る。
今は夏目と楽しむっ。
もうネガティブ思考がシャットアウト!(
ぐびぐびと、烏龍茶を飲み干す。