【完】あたしが君を守るから
視線をあげると、口角をあげて優しい表情で、あたしを見ている姿があった。
っ!!
頭の中は軽くパニック状態で、不自然に視線と体を反らす。
別の意味で、体全部が熱を帯びた。
夏目が...、夏目が変な事言うから...。
不意にバックの中を見ると、携帯が光っていてメールが届いていた。
〔そろそろ帰らねぇ?〕
送り主は椎。
急いでメールを打つ。
〔もちろん! 出口まで行きます。〕