【完】あたしが君を守るから






端整な椎の顔が...





あの漆黒の瞳が、目の前にあったから。





逃げだそうとしても、あたしの両手首をがっちりと掴まれている。





状況が頭に入って来ない。





顔が火照る。





「離したいなら、離せよ。歩の力ならできるだろ?」




「し...っ?!!」




首筋に椎の唇が、吸い付いた。





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