【完】あたしが君を守るから
Chapter 4
♛美少女
「おいコラ!! 俺の杏仁豆腐食ってんじゃねぇよ!!」
眉を寄せて、血管が浮かび上がる程怒っている司。
「ばーか。名前書いてねぇんだから、仕方ないだろっ」
ニコニコと笑顔で返す椎。
「まぁまぁ...」
それを宥めるあたし。
その光景を面白そうに見つめる、生徒たち。
今は昼食の時間で。
食堂で、司が食後のデザートに頼んでいた大好物の杏仁豆腐。
隙を衝いて、椎が全部食べちゃった。
そのことを、司はこんなにも怒ってるって訳。