【完】あたしが君を守るから
「じゃあ、どっちが料理上手か競おうじゃない!」
腕組みをして、一方的にバチバチと火花を散らして睨む。
「俺は別に構わないよ」
フッと爽やかな笑顔を見せる。
「シー? アユムー?」
ミシェルちゃんは不思議そうに首を傾げる。
期待に応えるため、女子として
絶対に負けないから。
キッと睨むと、イスに掛けてあったエプロンを身につける。
まず、ケチャップライスだよね...。
ファイル通りに材料を用意する。
あたしの様子を見て、小さな溜息をつくと少し遅れて準備をし始める椎。