【完】あたしが君を守るから





――――パクッ




ミシェルちゃんが皿の上に置いたスプーンで、一口すくう彼。




そのまま口へと運んだ。




また、同じように何も言わなくなる。




ふふふーっ。




美味しすぎて、何も言えないんだぁ♪




ニヤニヤしながら、彼を見つめる。





すると、飲み込んだのか彼は口を開いた。





「ケチャップライスはパサパサ。塩と重曹間違えてるし。卵も固い」




早口で的確に、自分の意見を述べている。




それに困惑して、なんと言えばいいのか分からない。




言い終えると、最後に付け足した。






「ハッキリ言って、激まず」





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