【完】あたしが君を守るから
そう言えば、よく調理実習あったかも。
あたしの場合は、護衛のことばかり気にしていたから、参加したことないや。
今思えば、ちゃんとしておけば良かったなぁ...なんて。
でも、ミシェルちゃんの嬉しそうな顔を見ているとどうでもよくなった。
「あの、さ...」
遠慮がちに頭を掻いている。
「ん?」
そんな椎を久し振りに見たから、少し微笑みながら見つめる。
「あんときは、ごめんな」
不服そうに、視線を逸らす。
あのとき?
上手く分からなくて、首を傾げる。