【完】あたしが君を守るから
「歩、もしかしてすっぴん?」
名前を呼ばれて、椎を見ると怪訝そうな顔をしていた。
「そうだけど...ダメ?」
やっぱり、メイクなしはダメなのかな...。
残念そうに溜息をつく椎。
悪かったわね!
メイク1つできない女で。
心の中で椎に噛み付く。
「桃からメイク道具貰ってねぇの?」
呆れた声が掛けられる。
「貰った...けど」
「持ってこい」
すぐに言い返された。
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