【完】あたしが君を守るから





渋々部屋へと戻り、机の上に置いていたメイク道具を出す。




「いいもん揃ってんじゃん」




ザッと広げると、あたしへ手を伸ばした。




「ひゃっ...」




ひんやりとした指先が頬へ触れる。




「目、閉じてろ。5分で済ませるから」




フッと口角をあげて微笑む。





どきっ。





息が止まりそうなくらい、カッコイイ。





一瞬にして、体全体が熱を帯びた。






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