【完】あたしが君を守るから
「今日は、上杉さん遅いな?」
アクビをしながらあたしに聞く。
ミシェルちゃんも、待ちくたびれている。
「今日は、上杉さん来ないよ?」
当然のように、二人に言う。
「何で―――「何でって、今日は別に言う程のことでもないじゃん?」
まだ言いかけていても、気にせずに続ける。
納得した素振りを見せる。
「で。これから、どこに行く?」
「とりあえず、街に行こっか」
提案すると、そっと手を握られた。