【完】あたしが君を守るから
学部別のテストだった。
だから、学部が違えば会うこともできない人もいる。
「うわーん。姫くんと学部違うよぉ...」
学部が違って悲しむ人。
「姫先輩、ずっと高等部に残ってください...!!」
別れを惜しむ生徒。
その光景を、教室の一番後ろの一番端っこの席で眺める。
あたしには、関係のないこと。
だって、3月の椎の誕生日がきて自然と18歳になれば
あたしの役目は終わり。
大学に行く必要もないの。