【完】あたしが君を守るから
教室に戻ると、いつの間にかみんなペアができていた。
あたしに気付いて、委員の子が近づく。
「あとペアができてないのー...藤堂さんだけなんだけど」
『さっさとして』って感じの口調だった。
このクラスは、男女とも同じ人数だからー...。
あれ。司は?
司を探す。
目が合うと、司はジェスチャーをし始めた。
『俺は、隣のクラスの女子と組むから』
悪いな、ってバカにするように笑いながら謝る。
なんかムカつく。
今すぐにでも鳩尾にパンチしたい。