【完】あたしが君を守るから
「そうですよ、お義父さん。それに、同棲どころか、結婚してるんですから~」
笑いながら、平然と話す紀子。
「ちょっ、紀子...」
あえて言わないでおいたことを、普通に言われたから焦りまくる。
「は? 同棲?」
ポカーンと口を開けて、驚きを隠せない親父。
――――ドサッ
「いってー...」
いきなり胸倉を掴んでいた手を離されたから、尻餅をつく。
「あら。お義父さん、変な顔」
クスクスと上品に笑う紀子。
今はそんな状況じゃねーよぉぉぉぉおお...。