【完】あたしが君を守るから





「つまり。悠はいきなり女性を連れて来て、"結婚する"と宣言し。そして、教会で静かに結婚式を挙げた。それを、お前は知っていて言わなかったのか?」




仁王立ちで腕組みをする親父に見下ろされる。




「いやー...言うほどのことでもないと...」




「黙れっ」




うっ...。



ピシャリと遮られる。




そっちが聞いて来たくせによぉ...。




「まあまあ、純さん。落ち着いてください」




「紘[ヒロ]ぉぉぉ...」




親父のボディガードである紘。




いつも親父に叱られていると、手をさしのべてくれる俺の神様。






< 417 / 512 >

この作品をシェア

pagetop