【完】あたしが君を守るから
「つまり。悠はいきなり女性を連れて来て、"結婚する"と宣言し。そして、教会で静かに結婚式を挙げた。それを、お前は知っていて言わなかったのか?」
仁王立ちで腕組みをする親父に見下ろされる。
「いやー...言うほどのことでもないと...」
「黙れっ」
うっ...。
ピシャリと遮られる。
そっちが聞いて来たくせによぉ...。
「まあまあ、純さん。落ち着いてください」
「紘[ヒロ]ぉぉぉ...」
親父のボディガードである紘。
いつも親父に叱られていると、手をさしのべてくれる俺の神様。