【完】あたしが君を守るから
「こうなったら...会社もろとも壊してやる!!」
あたしたちをひどく睨んで、司は屋上へと向かった。
あたしは、すぐに追いかけようと足を動かす。
――――パシッ
「帰ろう。この会社から出よう」
椎はあたしの手首を掴み、いつもとは違う、強くて逆らえない雰囲気だった。
こんなに、あたしを必要としてくれてるのかな...。
掴まれた手首を見つめる。
でも。
時限爆弾
司のあの口調は、嘘とは思えない。