【完】あたしが君を守るから
「俺が美咲って子に指示してたんだ」
でも、すぐに冷たい瞳で淡々と話す。
「え......」
そんな無表情の彼を戸惑った視線で見つめる。
美咲さんは、司と知り合いだったんだ...。
「パーティで、窓から入れられたように見せかけるために窓を割ったのも俺。そして、イベントのときに美咲に指示しようと会おうとしたら、歩がいて。面倒だったから、木で殴ったって訳」
感情なんかこもってない口調。
どうしてこんなに変わってしまったんだろう。
悲しかった。
あたしは本当の司を見ていなかったんだ。