【完】あたしが君を守るから
「「え?」」
司とあたしの声が重なる。
司の目の前では、椎が"3"の数字を指で表している。
「杏仁豆腐3ヶ月分。3ヶ月分の数学の宿題、代わりにやる。ってことで、許してやるよ」
ニコッと笑顔で言う。
「はっ...そんなんでいいなら、嬉しいよ」
呆れて司は笑った。
「そんなの許せるわけないでしょーっ!!」
司の代わりに、優しい優しいあたしが叱る。
「ちぇーっ。何でダメなんだよー」
「ちぇーっじゃない!!」
椎のブーイングをかき消す。