【完】あたしが君を守るから
♛冬桜の花弁
椎に助けて貰ったあの日は、素直に彼を見れなかった。
避けちゃいけないって、頭ではわかってる。
心のどこかで、椎に守って貰える女性がいるってことが悔しかった。
あたしは素直に自分の気持ちも言えない。
すごく、可愛くない性格。
それに椎を守る、女らしくない強さがある。
絶対に相手は有名な企業のご令嬢。
おしとやかで、華憐な人...。
逢ったことはないけど、想像ではそんなイメージ。
とても...椎にピッタリな華奢な女性。