【完】あたしが君を守るから
「あんたそれセクハラだから」
腕組みして、司を睨む。
「俺だって、健全な高校3年ですっ。金持ちだろうが、考えてることは普通の高3と変わんねぇんだよ」
正論を言っているように、誇らしげにあたしを見下ろしている。
「っ?!!」
なんかムカついたから、拳を司の鳩尾へ入れる。
これで、椎に感じた不快感も消えたかも。
「お前なーっ、何でもかんでも暴力で...」
「「「井上、うるさい」」」
あたしに大声で言ってたから、周りの生徒が一斉に司を睨んだ。
一瞬にして黙り込んだ。
ちゃんと頭使いなよねーっ。(←おいおい)