満開の桜の下でKiss
……ようやく落ち着いた。
「ぅ…ごめんね咲夜。いきなり泣いちゃって…ッ」
「なんかあったんだろ?話してみろよ…」
何も関係ない咲夜に話せる訳ない…
って思ったのに…
口が勝手に動いた…
「中学生の頃ね、付き合ってる彼氏がいたの。あたし、その彼が大好きだった…。彼は、イケメンだったからモテモテだったんだけど、それでもあたしを好きでいてくれてるって思ってた……。でもある日、裏切られた…彼と2年の先輩が保健室で抱き合ってるの見ちゃって……。さっきそれ思い出して、つい、涙が…」
あたしが話終えると、咲夜は“大丈夫だよ”
そう言うかのように、
もう一度ギュッと抱きしめてくれた__。