Secret Love-こんな恋もありですか?-



「ゆみー!!!」


部屋におかれたベッドに身を預け、転がりながら、ケータイを片手に叫んだ。


こんなことは、いつものこと。


つまりは日常茶飯事。


そして、電話の相手もいつも同じ。


大好きな親友の大沢ゆみ。


中学校のころからの大親友で、もうかれこれ6年の付き合いになる。


私は今年、大学生になったばかり。


いつも落ちこぼれてる私に比べて、ゆみはいつでも学年トップ10には入ってた。


だから、大学は他県の新幹線でしか行けない場所に行った。


もちろん、毎日新幹線なんかで通えるはずもなく、親友はあっさりと引っ越していった。


だから、私は迷惑だと分かってても、寂しいから毎日ゆみに電話してる。


だって、大好きなんだもん。


さみしいもん。


離れたくなんかなかったもん。


だから、毎日電話しちゃうんだ。


「もしもし?ゆほ?」


「そーだよ!声聞けてうれしーよー涙」


「毎日聞いてるでしょ、もう。…で?また大智くんの話?」


もうバレちゃったかぁ。


やっぱり、親友だとテレパシーで伝わっちゃうよね。


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