Secret Love-こんな恋もありですか?-
新幹線に小さなトランクと一緒に乗り込んだ。
急いで自分の席を探していると、私の後ろの席に置いてあった荷物につまづいて、転んでしまった。
「あいたたた…汗」
膝からは少し、血がにじみ出ていた。
うーん…
これはちょっと痛むかも。
そんななか、後ろから、ぷぷっと私を小馬鹿にするような笑い声が聞こえた。
パッと振り替えると、ふんわりとやわらかそうな茶髪を無造作にいじったいわゆる「「イケメン」」な髪型に、
大きな顔のサイズに合わないサングラスをした男の人。
「っ!ごめんごめん。ちょっと、面白くって…(笑)…ぅぷぷ!ははは(笑)」
その人は謝りながらも、全く悪びれる様子もなく、笑い続けてた。
でも、少しドキッとしたんだ。
その人の声が、なんだから大智くんの低く、甘い声に似てるような気がして。